水木襄


水木襄

水木襄(みずきじょう 本名:石川良昭 1938年3月11日生)
 [俳優]


 東京生まれ。明治学院大学3年生の1958年、木暮実千代の推薦で東映ニューフェイス4期生として東映へ入社。同年、本名のまま、中村賀津雄主演、マキノ雅弘監督による『不敵なる反抗』でデビュー。以後、中村主演の一連の社会派不良少年物に助演した後、芸名を「水木襄」と改め、山村聰監督の『母子草』に田中絹代の息子役で出演。純真で気性のしっかりした少年を演じる。また、『スピード狂時代 命を賭けて』で、木暮実千代の息子に扮し、オートバイにとりつかれた高校生の役で主演、1959年度エランドール賞新人賞を受賞。その後はアクション映画に愚連隊やチンピラ役で主演する一方、佐久間良子とのコンビで純愛映画に主演。1960年代半ばからはスクリーンから遠ざかり、1964年から3年間子ども向けテレビ映画『忍者部隊月光』の隊長役で人気を得た。

 以降はテレビを中心に活動し、特撮ドラマ『緊急指令10-4・10-10』『魔人ハンター ミツルギ』や、長寿ドラマ『特別機動捜査隊』にレギュラー出演した後、第一線から姿を消す。また、歌唱を得意としており、数枚のシングルをリリースしていた。引退後は、八戸市内の高級クラブ『貴族院』の支配人、東映が経営するホテルの支配人、不動産会社の営業部長、スナック経営をしていたが、1991年に自殺を図り死去。自殺の原因は借金で困窮した末の自殺とみられている。俳優時代の華々しい日々が忘れられなかったのか、引退後もスターとしての姿勢は崩さず、浪費癖が激しかったという。

 1991年?月?日死去(享年53)





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