1/1ページ目 "ルビーは目どれくらい見えとるとやろーか" サファイアは急に疑問を抱いた。 咄嗟の思いつきにサファイアはルビー宅まで最近の様子も伺いがてらにやって来た。 インターホンを鳴らすが返事もなく、鍵が開いていた為、そのまま入った。 ルビーは、コンテスト準備のために洋服を作っていたのか、途中で寝てしまったようだ。 「アンタもコリん人やね」と小さな声で呟くように言って彼のベッドから毛布を出して優しく被せた。 サファイアは、ルビーの眼鏡が置いてあるのに気づき "ルビーの眼鏡ったい。ルビーみたいに眼鏡かけたらよく見えるとやろーか?"と思うと、ルビーが寝ていることを再度確認し眼鏡をかけてみる。 「アンタこんなのかけてよー作れるね…変な景色しか見えんったい!」と思わず口に出して言ってしまい、眼鏡を置いた。 すると後ろから、 「ボクの眼鏡勝手にかけちゃったんだね〜」 ルビーの声にビクッとして恥ずかしさで顔が真っ赤になりルビーの方を見て 「…ッ//ルビー//!アンタいつから見とったと//?」 「キミがこの部屋に入ってきた時からだけど?」 「…//起きとるなら、返事くらいしてくれてもよかたいッ//」 ルビーは、ニコッと笑顔を浮かべて 「キミがあまりにもしつこくインターホンを鳴らすものだから、こっちも仕返しをしてあげたのさ♩」 ルビーの言葉に驚いた表情をして 「しつこくって、アンタそん時から起きとったと?」 ルビーは、得意げな顔をして 「当たり前じゃないか〜ボクが玄関の鍵を開けっ放しで寝ると思うかい?無用心にも程があるよ〜野生児のキミならそのままでも寝ていそうだけどね」 「せからしか!」 噛み付いてきそうな勢いのサファイアをニコッと笑って話題を戻すルビー 「ところで、サファイアはボクの眼鏡をかけて何をしていたんだい?」 「また、その話しに戻ると?アンタって意外としつこい性格しとっとね?」 「しつこいのはキミの方だろう〜ボクの眼鏡がどうしたって言うのさ?」 どうしても気になるルビーに対してサファイアは思い切って聞いてみる。 「アンタ、目どれぐらい見えとっと?」 ルビーはニヤっと悪戯な笑みを浮かべてサファイアの顔面近くまできて 「な〜んだ!そんなことかい?これくらい近付かないと見えないってとこかな♩」 恥ずかしそうに真っ赤になるサファイア 「なッ//そがん近付かんでも良かッ//もう、帰るけん//!」 耐えられなくなったサファイアは、慌てて帰って行った。 そんなサファイアを見ながら、ルビーはからかえて嬉しそうな顔をする。 眼鏡を机から取りかけると、自分のしかけていたコンテスト用の洋服作りをし始めた。 「ところで、サファイアは一体なんの用があってきたんだろう?」と疑問に思ったルビーであった。 [指定ページを開く] <<重要なお知らせ>>@peps!・Chip!!をご利用頂き、ありがとうございます。
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