ポケスペ

ゴールドとクリス〔2人の想い〕
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1月中旬の朝。寒い中に、ゴールドとクリスは、歩いて何処かへ行っている。

ゴールド「で、オレ達、今からどこに向かってるんだァ?」

クリス「だから、さっき言ったじゃない!ブルーさんから、遊園地のチケット貰ったから行ってきたらって言われたのよ」

ゴールド「へいへい…ったくしょうがねぇな…。付き合ってやるよ!」

ゴールドは、面倒くさそうに言っているが、実はクリスから誘ってくれたデートが嬉しくてたまらない様子。それもそのはず、彼が仕掛けたデート作戦なのだからである。


〜回想〜
数日前の出来事である。

ゴールドは、最近、クリスを見る度に、ソワソワしていた。彼女は、ゴールド以外の人には優しく接するが、彼にだけは冷たい気がしたからだ。
そこで、彼は、レッドに相談をすることにした。

ゴールド「クリスが、最近冷たいんっスよ。どうしたらいいんっスかね?」

レッドは、相談を受けるが、困った表情をして、考えていると頭にブルーが思い浮かんだ。

レッド「オレに言われてもな…そうだ!こういう恋愛の事なら、ブルーに相談したら良いんじゃないか!」


ゴールド「確かに、ブルー先輩なら恋愛のプロっス!きっと何か良い考えを出してくれそうっスね!」


2人はブルーの所へと行く。

ゴールドは、両手を合わせる。
ゴールド「ブルー先輩、どうか頼みますよ‼」

ブルー「あたしに相談してくるなんてみる目あるじゃない♡そうね、こんなのはどうかしら〜?」

ブルーは、新しくオープンした遊園地のチラシをバッグから、取り出してゴールドの前に見せる。


ゴールド「遊園地っスか…クリスこんなので喜ぶんっスかね?超がつく程、真面目なんっスよ」


ブルー「真面目でも、男から誘われれば何処だって良いものよ♡」


ゴールド「えー、オレから誘うんっスか?最近、断られてばっかだし、嫌っスよ!」


ブルー「じゃあ、あたしからクリスにこのチケット渡しておくわ!そ・の・か・わ・り…これは頂くわ♡」


ブルーは、ゴールドのポケットに入っていたフエン温泉のチケット2枚を取った。


ゴールド「それは、さっきオレが福引で当たったやつっスよ‼クリスと温泉行こうと思ってたんス!」


ブルー「まだ付き合ってもないんだから、温泉はダメよ!逆に嫌われちゃうわよ。ねぇ、レッド?」


レッドは2人の話しは聞いているが、会話についていけず、ピカを撫でたりしていると急に話しをふられ、ビックリした表情をしている。


レッド「確かにそうだよな!ブルーの言う通り、温泉は早いと思うぜ」


ゴールド「確かに、それもそうっスね!じゃあ、ブルー先輩…よろしくっス!」


ブルー「任せて♡」

ブルーは"これは、あたしが使わせてもらうわ♡"と思うとニコッと笑う。

〜回想終了〜
ゴールドとクリスは、遊園地の中に入ると、何から乗ろうか迷っていた。


ゴールド「クリス、あれ行ってみよーぜ?」


ゴールドはメリーゴランドを指差して、さり気なく手を繋ごうとしたが、クリスは、ポケギアが鳴った為に、電話をとるとオーキド博士からの依頼の電話だった。


クリス「お久しぶりです。オーキド博士…ごめんなさい。捕獲したら送ります」


ゴールド"おい!オーキドのじぃさんよ。タイミング悪いだろう!"と思って電話のやり取りを聞いている。電話が終わるとクリスがゴールドの方を見る。


クリス「ごめんなさい。急に仕事の依頼があって…。ゴールド、さっき何か言ったかしら?」


ゴールドは"まだ時間あるし、パーッと遊ぶか!クリスにオレのこと、どう思ってるのか聞かないとだな"と思って開き直る。


そして彼は、メリーゴランドの方へ駆け寄り、無邪気な子供のような顔をする。

ゴールド「メリーゴランドなんてどうだ?ポニータやギャロップがいっぱいいて可愛いぜ!」

クリス「いいわね!メリーゴランドなんてどれくらいぶりかしら」

2人はポニータやギャロップに乗ると回転しはじめた。
その後、2人は、コーヒーカップや観覧車、シューティングスライドと色々な乗り物を乗って楽しんだ。
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